もうじき1年
あれからもうじき1年が経とうとしているんですね。
なのに、うさぎにはまだ先月のことのような気がします。
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どうして復興が進まないのか?
どうして被災された人たちに明るい笑顔が戻ってこないのか?
明日への希望といったものは、何処に行ってしまったのか?
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国や政治家がいいかげんだからか?
行政の怠慢なのか?
それとも、災害の規模があまりにも大きいせいなのか?
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うさぎには良く分かりません。
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ただ、何か1つするにしても、様々な利害が絡み合って簡単にはいかないのかも、とは感じます。
でも、現実はそんなことも言ってられないことばかりです。
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ちょっと古い数字ですが、政府の東日本大震災復興対策本部によれば、東日本大震災の避難者数は32万8903人と言われています。
この中の何人の人たちが元の暮らしに戻れたのでしょうか。
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今日、23日の新聞によれば
東日本大震災の復旧予算として積まれた6.7兆円の予算のうち、半分が手つかずでまだ使われていないのだそうです。
なかでも、道路や学校などのインフラ整備は8割が未執行らしい。
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原因は様々あるらしいけれど、そんな巨額の予算を手当てしておきながら、実際にはあんまり使われていないなんて、どうしても理解できません。
法律や法令、規則を無視してどんぶり勘定でやればいいとは思いませんが、もっとスピード感を持って進めることはできないのでしょうかね。
やきもきすることばかりです。
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がれきの処理だって遅々として進んでいません。
岩手、宮城、福島各県のがれき2253万トンのうち、埋め立てなどの最終処理が済んだのは全体の僅か5%だそうです。
被災地以外にがれきを運ぶ、広域処理が進んでいないのが原因と言われています。
報道を見ると、どうも放射能への心配が背景にあるようです。
東京都では、受け入れたがれきの最終処分場が住宅地から離れていますが、そうでないところでは色々心配があるようですね。
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でも、最近報道で知った静岡県の島田市のニュースには、とても残念な気持ちになりました。
放射能が心配という気持ちは、一般論としては理解できますが、反対している人たちには冷静で論理的な思考が欠けているように感じます。
先日の原子力なんとかいう会議に、「傍聴」を求めて押しかけた人たちもそうですが、情緒的に行動するだけでは何も解決することはありません。
困難を抱えている人たちの気持ちを考えて、小さなことでも自分たちのできる精一杯のことに目を向けるべきではないでしょうか。
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さきおとといの20日、西日本で稼動している原発がゼロになったそうです。
このままいくと東日本では3月26日、北海道では4月下旬にゼロとなって、再稼動する原発が無ければ、国内の原発は全て止まるそうです。
これって大変なことなのか、それとも喜ばしいことなのか、どちらにしてもこの先は震災以前からの延長にはならない、ということです。
それにしても、電力会社と、その取り巻きの政治家の言うことには、つくづくあきれています。
電力不足になったら、日本経済が大変なことになるとか、原油価格もあって電気代を上げざるを得ないとか、もう脅迫です。
原発が無くなったら、本当にそんなことになるのでしょうか?
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ウランやプルトニウムといった核物質だけではなくて、原発には高濃度放射性廃棄物の発生がつきものです。
専門家によれば、これらから出る放射能がゼロに近づくためには1万年とか10万年とか、100万年以上かかるものもあるそうです。
そんなものを人類が安全に管理していき続けられるとは、到底思えません。
10万年とか100万年とか言ったら、人類の存在さえも分からない先の話です。
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そんな先でなくても、100年でも500年先でもいいんです。
放射性廃棄物を管理する会社?組織?が存続していると思えますか?
会社なら倒産とか、会社でなくても戦争や天変地異とかのこともあります。
1000年も経てば、「安全?」に管理しているものが、何であり、何のためなのかさえも分からなくなっていることでしょう。
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面白いことを考えた学者がいます。
数万年ものこうした管理をできる組織形態はなんだろう、という研究です。
過去の歴史を紐解いて考えると、数千年も長く存続してきた形態モデルは1つだけだそうです。
それは宗教です。
つまり、こうした放射性物質を1000年も万年も管理し続けていくためには、理屈ではなくて宗教のような伝承モデルが最適なのだそうです。
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社会保障費を巡って、次の世代に負担を押し付けるのは良くない、とか言われていますよね。
なのに、原発では1000年も万年もの先の世代にまで、負担と危険を押し付けて良いとは思えません。
過酷事故とか起きなくても、とても1民間企業が責任を持って行えることではないと思います。
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さて、目の前の現実です。
うさぎのちっぽけな能力では、とても手に負えないことばかりです。
ですが、何もせず、何も言わずに、ただ流されるままでいるわけにもいきません。
小さなことでも、できる範囲のことをやっていきたいものです。
時々でいいんです。
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